わが国で医療の電子化が始まって40年。情報コミュニケーション技術(ICT)の進歩と共に、E-Chartによるネットワーク医療の第5世代にさしかかっている。1997年に医療情報部が広島大学病院にできて、電子カルテの構築という、第二の医療の電子化の黎明期を担わせていただいた。使うコンピュータも、今から考えれば、現在の100万分の1程度の性能であった。しかも、医療のプロセスの多くの部分が記述されていない。コンピュータに逐一、プログラムとして記述し動作させることから始めなければならなかった。
病院・医療全体を視野に、安全と質の向上と共に業務効率を評価することが目的であった。医療の電子化は、診療科をつなぐ意識の醸成に役立ったと自負できる。いま、次世代に向けて、質を評価するためのメディアとして再構築する時機にある。
さあ、コレカラだ。