グローバル社会における医療と倫理の理法
慶應義塾大学グローバルリサーチインスティテュート特任教授
元広島県健康福祉部長
中谷 比呂樹
グローバル化の進展によって世界は豊かにそして健康になってきたが、地球規模での感染の大流行や健康格差といった人間の生存を脅かす新たな脅威が生まれている。またそれらへの取り組みも、豊かな国が貧しい国を慈善事業として助けるという考え方から全く新しい組織ややり方が興隆している。それを反映したのが国連持続可能な開発目標(SDGs)で、目標3では“あらゆる年齢のすべての人々の健康的な生活を確保し、福祉を推進する”を掲げている。
今回の講演では、世界的な潮流に言及した上で、武見太郎先生の生存科学、冷戦終了後日本が打ち出した「人間の安全保障」そしてSDGsに盛り込まれた医療と倫理の考え方の興隆について論じた。
慶應義塾大学グローバルリサーチインスティテュート:
http://www.kgri.keio.ac.jp/lecture-series/index.html