医療と倫理を考える会・広島
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第41回例会


開催年月日   テーマ  話題提供者
41 平成20年 1月17日 外来化学療法の現状 小谷 早苗様


「外来化学療法の現状」


がん化学療法看護認定看護師

小谷 早苗


要旨:

 近年、がん化学療法の実施場所は、従来の入院から外来へと移行してきている。その背景には、治療期間の長期化やレジメンの標準化、経口剤の開発、制吐剤などの支持療法薬の進歩、皮下埋め込み式ポートの導入などの医療側の理由と、生活の質への意識の変化や、社会生活を維持しながらの治療の希望などの患者側の理由があげられる。

 外来で化学療法が安全かつ安楽に継続されるためには、第1には医療者の専門的な知識の習得が必要であり、次いで患者自身による身体症状への対処能力が求められる。しかし、現実には高齢者や独居者、または疼痛や体力低下などにより患者自身による身体症状への対処に不安を伴う場合も多い。

 外来化学療法について、当外来化学療法室の事例を含めてその現状と患者をサポートするチームの役割について情報を提供したい。












 

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