修復腎移植の医学・医療と倫理について
広島大学名誉教授
難波 紘二
日本の修復腎移植は2006年「腎臓売買」事件がきっかけで注目された。世界的には腎がんを用いたものも含め、先進国ではすでに医療として公認されている。日本は07年厚労省の「腎移植改訂ガイドライン」以来、医療として禁止している。
小径腎がんを用いた修復腎移植が医学的に妥当である主な理由3点を述べ、生体腎移植を含めドナーとレシピエントにかかわる倫理的諸問題を論じる。また透析患者31万人、その医療費1.5兆円という医療経済と社会保障の問題にもふれる。
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