救急医療における生命と倫理
広島大学名誉教授
医療法人厚生堂 長崎病院 顧問
大谷 美奈子
救急医療は人間を突然に襲う外傷、熱傷、急性中毒、脳卒中、心筋梗塞などの急性病態を扱う医療である。急病人・負傷者の時々刻々と変化する病状に対して極めて短い時間のなかで対応しなければならない。救急医療を特微づける重要な因子は、病状の重症度と時間軸を念頭においた緊急度である。症例を呈示し、具体的にその一端を紹介する。
一般市民による心肺蘇生の重要性、臓器移植と脳死の問題、ヘリコプターによる患者搬送の有用性等についても考察する。
医療法人厚生堂 長崎病院
http://www.nagasaki-hp.jp/